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17 SH I GA I DA I NEWS　v o l . 1 8

質の高い診療と教育に取り組み、救急医療の充実を図る

救急蘇生 医療のレベ

　

心肺停止の初期治療

ションコースの

I C L

S、脳卒中に対応する

I S L

Sコースで、インストラクタ

シリテーター） として指導して た、湖南救急医療連絡協議会高度救 推進委員 （メディカルコントロール） 救急救命士の病院前救護活動の指導や救命 処置の事後検証に取り組んできた経験を活か し、東近江医療圏の救急医療のレベルアップ を図っていきたいと考えています。

　

まずは病院職員に一次救命処置（ＢＬＳ）

をしっかり習得してもらうよう院内での講習 会を開くつもりです。しかし、心臓が停止し た場合には、家族など傍にいる人によるＢＬ Ｓが非常に重要になるため、救急隊、病院職 員のレベルアップとともに、地域住民に対す る応急手当の普及啓発が必要です。これまで にも草津総合病院で 「命をつなぐ」 というテー マで医療講演会を企画し、

「誰にでもできる 救命処置」 の中で一般市民へＢＬＳの大切さ をお話したり、熱心な救急部の看護師さんと ともに、小学校でＢＬＳを教えるよう栗東市 に働きかけてきました。実際、すでに大阪府 や他府県では小学生への指導がされており、 先日の臨床救急医学会で報告されました。機 会があれば東近江市でも、市民への啓発事業 に取り組みたいと思います。 医科?歯科連携による疾病の早期発見も 視野に

　

東近江医療圏内の病院?診療所や開業され

ている医師との連携を進めていくことが、地

域医療再生 ませんが、そ も図っていきたい

　

糖尿病は高率に動脈

高血圧、心筋梗塞、脳卒 大きなリスクになります。 は歯周病になりやすいことから きっかけに糖尿病が見つかるケー しくなく、 例えば埼玉県のある地域で 歯科連携の取り組みが始まっています。

　

今後、さまざまな方法を検討しながら、心

筋梗塞や脳卒中などの発症を予防するため に高血圧や糖尿病の早期発見や症状のコント ロールにつなげる医科?歯科連携の仕組みを 構築できればと考えています。

みなさん

　

大学院在学中

心不全の薬物治療 心室期外収縮などの 行える治療を充実させて ます。 魅力ある診療と教育を実現す

　

他の医学部でも、 例えば福井大学医学部 浜町の寄附講座 「地域プライマリケア講座」 開設され、 町内の医療機関と連携して診療と医 学生及び研修医の教育、 医療システムの調査?

研究などを行っている例がありますが、 今回の 総合内科学? 外科学講座のように地域の中核 病院内に講座全体が開設されるケースはめず らしく、 全国的にも注目を集めています。　

それだけに、ここに来て学びたい、研修し

たい、そしてここに残って働きたいと思って もらえるよう、この総合内科学独自の、専門 性を持ちつつジェネラルにトータルに診療す るスタイルで、診療と臨床教育を研修医にと って魅力のあるものにしていきたいと思って います。

　

大学附属病院では病棟医長として、草津で

は臨床研修プログラム責任者、救急医療運営 委員会の教育研修班長として研修医やコメデ ィカルの指導にあたり、学会や研究会での発 表を奨励することはもちろん、自らが一つで もいいから他の演題に対して質問することを 勧めました。また、滋賀レジデント （専修医）

育成病院連携プログラム検討委員として、大 学附属病院とは異なる環境で専門医を目指す 若手医師を指導するシステムの構築にかかわ りました。これらの経験が、地域医療を担う 人材の育成に必ず役に立つと信じています。