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機能集約、地域密着、医療安全推進病院の
実現を目指して
体制が整ったと思います。
病診連携を進めるために、 患者支援セン
ターを強化したことも、 今回の再開発の大
きな成果の一つです。 現在、 紹介患者数が約
71%、 逆紹介も
44%まで伸びています。 紹介し
ていただいた患者さんを、 きちんと地域に返
すという方向で連携ができつつあります。
この他、 入院支援室を設けたことにより、 例
えば、 入院患者さんが、 どのような薬を服用し
ているかをチェックして、 より安全な治療が
行えるようになりました。 システムとして紹
介、 逆紹介、 医療相談、 セカンドオピニオン、 受
診 ?検査予約の変更 どを一元的に ムーズ
に行えるようになったことも、 今回の病院再
開発 よる大きな成果だと思います。
災害時への セキュリティ
普段はコーヒーショ
として使っている玄関ホ
医療用ガス管や非常用電源
害や大事故の際に、 トリアージ
て使えるようにしました。
また、 外部からの侵入者に対する備え
化して、 防犯カメラの設置台数を増やし
か、 暗証番号管理の自動扉を採用して夜間の
セキュリティーを強化しました。 防火扉、 消火
栓、 AEDなども効率よく配置しました。
新手術棟と新病棟には耐震構造を採用し、
既存の建物については改修工事に併せて耐震
補強を行い、 非常時用の自家発電機をもう1
台導入することにしました。 地下水を利用す
るため2本目の井戸も掘る予定です。 備蓄物
資も含めて、 地震などの災害への対策も強化
しています。
利便性や快適性に配慮して、
アメニティー向上を実現
外来棟の改修では、 玄関ホールの天井を
70
センチ高くして、 地元滋賀の企業が取り扱っ
ている、 柔らかい灯りで省エネ効果も高いC
CFLという照明器具を採用しました。 窓ガ
ラスには熱反射フィルムを貼って、 昼間は外
から中が見えないようにしています。 この熱
反射フィルム 、 省エネ効果も高く、 夏は2度
くらい室温を低くする効果があります。
当初、 玄関ホールの正面にあった 「生命」 と
いう陶板をはずして、 エスカレーターを設置
する予定でしたが、 エスカレーターの設置に
は広いスペースが必要になるため、 再度検討
せて、 玄関 た。 緊急時の
部、 ICU、 小児
を結ぶ専用エレベー
12床にして機能を拡充しま
この改修により、 今まで救
部まであった距離は、 移転後ほ
RやCT、 血管造影などの検査も
行えるようになりました。 検体を2階
部まで迅速に搬送する設備も設置しまし
例を挙げれば、 産科の救急患者さんが来ら
れた場合、 すぐに手術室や病棟に移動できま
す。 必要な場合は、 NICUにも直結していま
す。 救急搬送で、 緊急手術が必要な場合にもす
ぐ対応できます。
年間救急車搬送件数も、 救急部の整備 ?体制
強化により、 平成
23年度は約2, 900件と前
年度に比べて200件以上伸びました。 今後
も増加が予測される救急患者にも対応できる
救急車搬送患者数の推移
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
H19
2,155
H20
2,224
H21
2,599
H22
2,684
H18
2,548
H23
2,921
(人)
玄関ホール