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尾松
学会などで
に会われると
りますか。
村木
あります。 お互い切
り合える存在です。 学
ジションの先生方と食事を
んなことやっているのかとい
したりします。 メールで分からな
ついても確認したりしています。 目
ている女性の先生もいらっしゃいます。
尾松
私が若い時は学会に行くと、 女性は
とても少なく、
若手では私1人に近い状態
でした。 ただ、 女性1人だと覚えてもらいや
すかったので得をしました。 眼科は女性医
師が多いのでしょうね。
村木
多いですね。 眼科は当直や緊急の呼
び出しはもちろんありますが、 仕事とプラ
イベートのメリハリがあり自分の時間は比
較的ある方なので、 家庭と仕事を両立され
ている女性医師も多いのではないかと思い
ます。 手術も短時間 ものが多く、 しかも
座ってできますので、 身体へ 負担も少な
いです。 徹夜で手術という は体力的に女
性には不利だと思います。 教授や准教授に
就任されている女性医師もいらっしゃいま
すし、 女性がキャリアアップしていける診
療科の一つだと思 ます。
谷川
麻酔科も多いですね。
小嶋
日本麻酔科学会の会員数動向を見る
と、
29歳以下は女性が半分より少し多く、
39
歳以下では半分くらいです。 これが
40歳以
上になると一気に少なくなっています。 出
産や育児など 辞められて るのかもしれ
ません。 私達の講座では、 育児中の女性麻酔
科医も働けるような体制にしています。
いことだと ためには、 医
のサポートが必要
尾松
一度辞めてしまうと
にくい でしょうね。
行けないかもしれないと思
んでしまうかもしれません
森本
研究には長い時間が必要なため
本人
の意思は本当に大切だと思います。
理解といった面も大きいと思 ます。
村木
大学院に進
います。
谷川
国立大学病院では
ることが大きな目標
ても研究より診療にウ
で、 論文数が減ってきてい
ます。
尾松
以前は大学院生であふれていたよ
な講座も少なくなってきたと聞きま
功するかどうかわからない研究をするよ
専門医の取得を目指すといった動きもある
のでしょうか。 研究費の獲得にも、 申請書類
を作成するのに時間がかかりますよね。
谷川
それでも研究費を獲得できた時はう
れしいですよね。
村木
もちろんうれしいですが、 それにも
増して自分の研究が評価されているという
喜びがありますね。
谷川
大学による女性研究者支援として必
要だと思うことはありますか。
小嶋
支援も必要かもしれませんが、 まず
は本人の意思が強くなければならないと思
います。
谷川
よく尾松先生が、 本人の意識、 強い気
持ちがあったら、 結婚や出産、 育児などいろ
いろあっても乗り越えられるとおっしゃっ
ていますね。
小嶋
女性に限ったことではありません
が、 自立した研究者を育てるためのシステ
ムとしての支援が必要だと思います。
村木
早く離職してしまうと、 仕事の面白
さも分かりませんよね。 臨床も
10年はしな
いと分からないですし、 研究に興味を持つ
までに至らずに離れていく方も多く るの
ではな かと思います。 とてももったいな
第一回中国足球彩票女性研究者賞受賞者を囲んで