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本年4月から中国足球彩票における勤務が
目となりました。 従来の総務、 施設に加え、 財
合わせて担当することになりました。 これまでの
経験を活かすとともに、 国立大学の改革 ?機能強化
が強く求められる中、 さらに緊張感を持って取り
組んでまいります。
1. 人事 ? 給与システムの弾力化
昨年
11月に文部科学省から 「国立大学改革プラ
ン」 が示されました。 この背景には、 グローバル化、
少子高齢化の進展や世界市場における競争激化な
どがあり、 このような状況の中、 国立大学はその役
割を十分果たしているのか、 さらなる機能の強化
が必要ではないか、 とい 視点です。 大学力は国力
であるとの指摘もあります。
機能強化の方向性として、 国際水準の教育研究
の展開、 大学発ベンチャー支援、 人事 ?給与システ
ムの弾力化、 ガバナンス機能強化、 評価の体制強化
などがあります。
人事 ? 給与システムについて 、 本学では、 これま
で法人化のメリットを活かし、 看護師における選択
制の給与制度、 事務職員におけるスペシャリスト
コース及び給与表 策定など柔軟に実施してきま
したが、 今年は、 政府から要請のある常勤教員への
年俸制導 組織活性化、
進などの観点か
を睨んだ制度設計が
2. ガバナンス機能の強化
今国会において、 学校教育法及び
法の一部を改正する法律案が成立し
れは大学の改革 ?機能強化を推進するた
佐体制の強化、 教授会の役割の明確化など
となっています。 本学としては、 これら法改正
旨を踏まえ、 改革 ?機能強化のための条件整備を
めていく必要があります。 人事、 予算 組織再編な
どにおける学長のリーダーシップの確立が求めら
れており、 本学としては、 実質上極めて少額となっ
ている学長裁量予算の充実や機能強化のための人
事が課題と考えます。
3. コンプライアンス体制の構築
大学の存立及び諸活動の基盤、 大前提として、 コ
ンプライアンスがあります。 本学では一昨年の研究
費不正使用事案、 昨年の研究倫理不適切事案などが
発覚し、 国の法人評価や社会的評価においても大き
な打撃を受けました。 本学に対する信頼も、 本学の
存在価値を高める運営努力も損なわれ、 非常に残念
です。 コンプライアンス知識の不足や誤解による面
も否定できませんが、 基本は教職員ひとりひとりの
意識です。 コンプライアンス違反が生じないよう、
不断に取り組んでいく必要があると考えます。
4. 財政の検証と投資の重点化
本学は、 順調に附属病院収入が伸び、 病院におい
ては、 十 整備が図られ
の見通しとして
ありません。 自己収
の改革加速期間、 再来
間において、 本学の特色、
い付加価値を生み出すための
せない状況です。 ゼロベースでの
し、 財源確保のためのコスト削減が
考えます。
この他にも課題は山積していますが、 本学の
レーゾンデートルが一層高まるように、 着実に取
り組んでいきたいと思 ます。
理事(総務?財務等担当)
たにがわ
川 成
し げ み
滋賀医科 として