全国800万人以上が罹患していると言われる尿失禁、便失禁は、“国民を悩ます病”であり、そのために、QOLが低下し、“生涯はつらつ生活”が大きく侵されています。特に、女性では、解剖学的に(体のしくみ上)、尿道(膀胱から尿の出る管)が短く、高齢の方や出産を経験された方以外にも、若い女性が、尿失禁で悩んでおられます。
滋賀県民も例外ではなく、本公開講座は、地域住民の皆様に、これらの病気には有効な治療法のあることを理解していただき、悩みを克服する一助となるよう企画しました。
滋賀医大で行われています治療(薬物治療、外科治療、骨盤底筋体操など)、ならびに日本では滋賀医大でのみ可能な、座位で行えるMR画像検査などのトピックスにつき、各担当医より講演していただきます。また、尿失禁・便失禁に関するエキスパートである日本コンチネンス協会会長をお招きし、括約筋を鍛え、失禁を改善する骨盤底筋体操の話をしていただきます。骨盤底筋体操は、現在症状のある方はもちろん、無い方にも、今後の尿もれを予防する意味でも有用です。
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