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滋賀医科
私も馬場忠雄学
年に新設されたチョ
科で技術指導を行うた
毎年同院を訪れて、 現地の
に心臓血管外科手術 い、
指導に取り組んでいます。
チョー
?ライ病院の心臓外科では、
Tuan Anh
教授を筆頭に現場では
40歳前
後の7~8名の心臓外科医が、 年間約
1000例の手術を行っています。
人口約1000万のホーチミン市を含む
ベトナム南部から患者さんが集まってくる
だけあって、 初めて同院を訪れた時は、 エ
ントランスや待合室にひしめく患者さん
や、 病室に納まりきれない入院患者さんが、
廊下などにあふれ いるのを見て驚きま
した。
2010年
は、 大動脈瘤
破裂の緊急手
術を含む
10例
ほ ど の 手 術
を行い、 カン
ファレンスに
参加して意見
交換を行いま
した。
次の年は5
日間で、 重症
感染性心内膜
炎の僧帽弁形
成手術や破裂
例に対する緊
急大動脈 術など、 難易
10例の手術を行
した。
また、 昨年は、 チョ
なかったバチスタ手術
る左室縮小形成術) を行っ
会にコメンテーターとして参
の専門医らとも交流を図りました
今回の滞在 ついて
今回、 木下武医
師と、 2013
年 3 月
17日 か
ら
23日 ま で 滞
在し、 月曜日か
ら金曜日まで毎
朝 7 時
45分 か
ら行われるモー
ニングカンファ
レンスに参加し
て意見交換を行
い、 自ら執刀し
たほか、 チョー
?ライ病院のスタッフへの
指導も含めて1
日4~5例の手
術 に 協 力 し ま
した。
1例目はリウ
マチ性僧帽弁狭
窄症の患者さん
に対して行った
僧帽弁形成術で、
人
工弁や人工弁
輪を使わずに順
調に形成術を終えました。 また、 高周波アブ
レーションデバイスや冷凍凝固装置がなく
ても、 電気メスで心房細動に対するメイズ
手術が行えることを、 実践しながら指導し
ました。
2例目は感染性心内膜炎の僧帽弁形成手
術、 その後、 巨大左房腫瘍の緊急手術に対す
るレクチャーを行いました。
2日目以降、 リウマチ性心臓弁膜症の僧帽
弁形成術や心拍動下バイパス術など、 1日2
例のペースで手術を行いました。
また、 主に第一助手として手術に協力し
た木下医師は、 中国足球彩票で
Phung
医師
とともに行った基礎研究の内容と成果につ
いてプレゼンテーションを行い、 滋賀医科
大学の実績を紹介しました。 心臓外科だけ
でなく病理部部長なども交えて活発な討論
を行いました。
病院のエントランスで受付を待つ人々
今回の訪問でも、難易度の高い手術を現地スタッフと協力して次々と成功させた。
Son Nguyen Truong院長(右から2番目)、心臓外科
チームのスタッフと1年ぶりの再会を喜び合った。
ベトナムにおける心臓血管外科手術への支援
院外で開催された学会にコメンテーターとして参加