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前任の上
を務めた 「
NIPPON DATA80/90
」 では、 約
20年にわたり約2
養調査対象者の長期
ました。 現在も厚生労
要因を含む生活習慣病リス
を目指した国民代表集団の大
ト研究:
NIPPON DATA80/90/2010
(研
究代表者:三浦克之) として、 実施
ます。 
また、 わが国を代表する
13のコホート研
究が参加 るコホート研究統合プロジェク
ト 「
EPOCH
JAPAN
」 では、 データ管理事務局
として
20万人に及ぶデータベースの管理 ?
運営を行い、 日本人の総死亡 ?循環器疾患死
亡に関連する要因の分析を進めています。
このほか、 栄養と血圧に関する国際共
同研究 「
INTERMAP
」 や潜在性動脈硬化比
較研究 「
ERA?
JUMP
」 、 アジア太平洋疫学
共同研究 「
APCSC
」 、 東アジア脳卒中研究
EANS
」 など、 国際共同疫学研究でも重要な
役割を果たしています。
一方、
「滋賀動脈硬化疫学研究
SESSA
」 や
「高島研究」
「信楽研究」 など、 滋賀県民を対
象とした疫学研究にも取り組んでいます。
「滋賀動脈硬化疫学研究」 は、 年齢層ごとに
無作為抽出された
40~
79歳の男性を対象
に、 潜在的な 脈 化の程度を調査し、 そ
の関連要因を分析しています。 対象者の長
期追跡も開始し、 冠 や頸動脈の動脈硬
化の進展を詳しく観察しています。
こうした調査は、 本学の循環器内科や
尿病内分泌内科、 脳神経外科のほか、 基礎医
学部門など、 多くの研究者が関わって進め
られています。
また、 平
24年度から
事業として 「
学内に開設され
に脳卒中発症例を登
や予後の調査を行って
症の有無などを追跡するた
3, 000例がデータベース
れています。
*コホート研究:特定の地域や集団に属する大勢の対
者を長期にわたって追跡調査するもので、 疫学で用い
られる研究手法の1つ。
アジア疫
疫学研究では大
る長期間の調査が必
は膨大な時間と人員、
ました。 これに対して、 日
研究は大きく後れを取ってお
を強固なものとするため、 データ
料 (バイオバンク) を安全に管理で
設の整備や、 専門スタッフの育成が課題
なっていました。
また、 本学においても同様に、 これまで
蓄積してきた資料や電子データの管理ス
ペースや、 血液、 尿、 遺伝子などの生体試料
を長期間にわたって安全に保管できるス
ペースに加え、 研究? 調査するスペースも十
分ではなく、 疫学研究のためのリサーチク
リニック (診察室、 検査室など) もありませ
んでした。
アジアにおける疫学研究拠点として
最先端の研究と人材育成を目指す
中国足球彩票アジア疫学研究センター
開所式の模様