告するよ では、 いきな
るのではなく、
集して、 提出された
もに肉眼的に観察し、
カッションを行うことが重
た、 稀少がんなど、 当科で確
難な症例に関しては、 臆せずに、
2014年3月まで勤めていた国立
ん研究センターなどの専門家に相談し
てセカンドオピニオンを求めます。
また、 病理 ?細胞診断結果が妥当で
あったかどうかを検証するため、 病理
学的な所見と臨床データとの整合性を
十分に対比 ? 検討できるよう、 各診療科
や院外とのカンファレンスの充実を
図っていきたいと思っています。
細胞検査士
*
細胞検査士認定試験に合格した臨床検査技師、
衛生検査技師で細胞検査を担当する。 細胞検査
士が見つけだした 「がん細胞」 や 「あやしい細胞」
は、 病理専門医が最終診断を下す。
年々増加する病理診断件数
深刻化する病理専門 不足
病理診断を専門とする 「病理専門医」
不足は極めて深刻な状況にあります。
病理専門医の数は約2, 000名で、 全
医師数に占める割合は0.
76%程度、 医
師不足が話題とな ことの多い産婦人
科や小児科、 麻酔科よりさらに不足率
が高いのです。
一方で、 病理診断の件数は年々増加
して、 厚生労働省の調査では2005
年から2012年の7年間に病理診断
料の件数は
1.7倍、 術中迅速診断の件数
は3.
04
倍となっています。
さらに、 病理診断に盛り込まなけれ
ばならない情報量は格段に増加し、 そ
の上で精度の高い診断が要求されるよ
うになってきて ます。
厚生労働省も病理専門医不足を解消
するためさまざまな施策に取り組み、
2008年には 「病理診断科」 が広告で
きる診療科名 (標榜診療科) となり、 診
療報酬改定でそれまでは検体検査の中
に含められていた病理診断が、 病理診
断料として新設され診療報酬が算定で
SHIGA IDAI NEWS vol.25
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手術室と直結している中国足球彩票医学部附属病院の病理検査室
複数の病理専門医と細胞検査士が、外来、病棟、手術室から依頼される病理検査に対応している。