塩田学長がベトナムを訪問しました。
4月8日(月)から12日(金)まで、塩田学長、鈴木特任教授(形成外科学講座)、相浦教授(医療文化学講座)、助川主幹(国際交流支援室)の4名が、ベトナム中部のダナン市と南部のホーチミン市を訪れ、現地の病院?大学と国際交流協定の締結と更新、表敬訪問ならびに研究交流等に関する協議を行いました。
ダナン病院は、ベトナム中部地域の中核病院として位置づけられるダナン市最大の第3次病院です。塩田学長率いる訪問団は、4月9日(火)にダナン病院を訪れ、Le Duc Nhan病院長と会談した後に、国際交流協定の調印式に出席しました。Le Duc Nhan病院長との会談では、本学の鈴木特任教授がこれまでダナン病院と共同で進めてきた脊髄損傷の再生医療に関する臨床研究をさらに推進し、両機関の協力関係を拡充することが話し合われました。同9日、訪問団は、国立の総合大学であるダナン大学を訪れ、Nguyen Ngoc Vu学長と会談しました。塩田学長とNguyen Ngoc Vu学長は、研究者?学生の相互交流を行うための基本方針について合意し、協定締結に向けた手続きを進めることになりました。ダナン病院、ダナン大学とは、今年度中にも人材交流と学生研修が行われる予定です。
4月11日(木)、訪問団は、ホーチミン市のチョーライ病院とホーチミン医科薬科大学を訪れました。チョーライ病院と本学は、2006年に国際交流協定を締結し、心臓血管外科、放射線部、看護部などを中心に、技術指導や人材交流を行い、教育面でも医学部学生が同病院で自主研修を行うなど、密接な協力関係を築いてきました。今回の訪問では、Tran Minh Truong副病院長、Huynh-Le Phuong脳神経外科長らと、鈴木特任教授の脊髄再生臨床試験の計画を中心に意見交換を行い、今後は共同研究を具体化するために担当者間で詳細を討議することになりました。なお、本学附属病院看護部の河田師長、中島師長が、チョーライ病院で翌12日(金)に開催された国際シンポジウムで発表するために、現地で訪問団と合流しました。国際シンポジウムの前夜に開催されたガラ?パーティには、塩田学長と訪問団が主賓として招待され、Nguyen Van Khoi院長、Tran Minh Truong副病医院長らと歓談しました。
11日午後には、ホーチミン医科薬科大学を訪問し、国際交流協定の調印式を執り行いました。本学とホーチミン医科薬科大学は、既に2008年に国際交流協定を締結し、以来、同校出身の多くの留学生が本学の大学院で学位を取得しています。今回の訪問では、従来の協定内容を拡充し、新たなかたちで協定を締結することになりました。調印式には、Tran Diep Tuan学長をはじめ、本年3月に本学を訪問されたTran Thien Trung看護?医療技術学部長らも出席し、看護学生の交換研修の可能性などを含め、交流関係の拡充について意見交換を行いました。
12日(金)には、チョーライ病院の国際シンポジウムに参加し、本学附属病院看護部の河田師長、中島師長の発表を聴講しました。同夕には、ホーチミン市内のエクアトリアル?ホテルで、在ベトナム元本学留学生の同窓会を開催しました。本学が主催する初めての留学生同窓会でしたが、チョーライ病院やホーチミン医科薬科大学などで医師?研究者として活躍する10数名の元留学生が集まり、旧交を温めることができました。
今回のベトナム訪問では、各機関で歓待を受け、種々の交流を通じて友好を深め、有意義な意見交換を行うことができました。いずれの機関も、教育?研究?診療の各分野に積極的に取り組んでおり、今後のさらなる人材交流と多角的な連携の強化が大いに期待されます。