日程
2025.12.18

本学産科学婦人科学講座(女性)の田中 佑治助教が、「日本がん?生殖医療学会学術集会 最優秀演題賞」など、3つの賞を受賞しました。

本学産科学婦人科学講座(女性)の田中 佑治助教が、「第15回日本がん?生殖医療学会学術集会 最優秀演題賞」、「第13回日本婦人科ロボット手術学会 井坂賞」、「SMF論文表彰制度 優秀賞」を受賞し、2025年12月18日(木)に学長室で、上本 伸二学長と遠山 育夫理事(研究?企画?国際担当)に受賞を報告しました。

【各賞の概要】
<日本がん?生殖医療学会学術集会 最優秀演題賞>
同学会の学術集会にて発表された演題のうち、最も優秀な演題に対して授与される賞です。
<日本婦人科ロボット手術学会 井坂賞>
同学会の学術集会において優れた発表を行った医師に対して授与される賞です。
<SMF論文表彰制度>
生殖医療に関する優れた研究論文を表彰することで、生殖医療の振興に寄与しようとする表彰制度で、募集年度の前年度1年に学術雑誌に掲載された論文から、大賞1名、優秀賞2名、奨励賞5名が選考?授与されます。

【田中助教からのコメント】
本学産科学婦人科学講座では、がん生殖医療の分野において、mTOR阻害薬ががん薬物療法に伴う卵巣?子宮毒性を軽減しつつ、抗腫瘍効果を高めうる可能性に着目した研究を行ってまいりました。本研究成果が評価され、「第15回日本がん?生殖医療学会学術集会 最優秀演題賞」および「SMF論文表彰制度 優秀賞」を受賞することができました。妊孕性温存は、がん治療中の患者さんが将来への希望を持って治療に向き合うための重要な支えであると考えており、今後も小児?思春期?若年成人がん患者さんの妊孕性温存に貢献できる基盤技術の確立を目指し、研究を継続してまいります。  

また当科では、センチネルリンパ節ナビゲーション手術の導入および術式改良にも取り組んでおり、その成果が評価され、「第13回日本婦人科ロボット手術学会 井坂賞」を受賞いたしました。本術式は、不要なリンパ節郭清を省くことで患者さんの負担を軽減するとともに、転移が確認された場合には適切な個別化診療を行い、治療効果の最大化を図るものです。今後も、術後の生活の質と抗腫瘍効果の両立を目指したがん治療の実現に向け、本手術の発展と普及に尽力してまいります。  

これらの受賞は、本学の支援のもと、産科学婦人科学講座がチーム一丸となって積み重ねてきた研究?診療の成果です。今後も、臨床と研究の両輪を通じて、社会に貢献できる医療の創出に全力で取り組んでまいります。

田中佑治助教(中央)と上本伸二学長(左)、遠山育夫理事(右)
田中佑治助教(中央)と上本伸二学長(左)、遠山育夫理事(右)