Table of Contents Table of Contents
Next Page  19 / 24 Previous Page
Information
Show Menu
Next Page 19 / 24 Previous Page
Page Background

在宅医療 2013年 ています。 病院

けますが、 今後医師

分応えるほどには) 増

今から、 システム作りや

取り組んでいかなければ、 将

依存度の高い患者さん?在宅療

対して適切な医療や介護が行き届か

ないばかりか、 看取の場所がないとい

う事態につながりかねません。

国は2025年に向けて、 特定行

為研修修了者を

10

万人以上養成す

るという目標を掲げています。 滋賀

県でも、 医療施設の偏在や在宅医療

の担い手不足という課題を解決して

2025年問題に備えるため、 地域の

良き医療人の育成に取り組む本学が、

特定行為研修の指定研修機関に名乗

りを上げることになりました。

看護師の とは

どのようなものか?

診療の補助として医師の指示を待

たずに看護師が行える特定行為とし

て、

21

区分

38

の医療行為が定められて

います。

例えば 「経口?経鼻気管チューブの

調整」

「ペースメーカーの操作や管理」

「病態に応じたインスリン投与量の調

整」 など、 これまでは医師にしか許さ

SHIGA IDAI NEWS vol.27

19

呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブ

の位置の調整

呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連

侵襲的陽圧換気の設定の変更

非侵襲的陽圧換気の設定の変更

人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静

薬の投与量の調整

人工呼吸器からの離脱

呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 気管カニューレの交換

循環器関連

一時的ペースメーカの操作及び管理

一時的ペースメーカリードの抜去

経皮的心肺補助装置の操作及び管理

大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行う

ときの補助頻度の調整

心嚢ドレーン管理関連

心嚢ドレーンの抜去

胸腔ドレーン管理関連

低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及び設

定の変更

胸腔ドレーンの抜去

腹腔ドレーン管理関連

腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺

針の抜針を含む)

ろう孔管理関連

胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又

は胃ろうボタンの交換

膀胱ろうカテーテルの交換

栄養に係るカテーテル管理

(中心静脈カテーテル管理)関連 中心静脈カテーテルの抜去

栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型

中心静脈注射用カテーテル管理)関連 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入

特定行為区分

特定行為

特定行為区分

特定行為

創傷管理関連

褥(じょく)瘡(そう)又は慢性創傷の治療におけ

る血流のない壊死組織の除去

創傷に対する陰圧閉鎖療法

創部ドレーン管理関連

創部ドレーンの抜去

動脈血液ガス分析関連

直接動脈穿刺法による採血

橈骨動脈ラインの確保

透析管理関連

急性血液浄化療法における血液透析器又は血

液透析濾過器の操作及び管理

栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連

持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整

脱水症状に対する輸液による補正

感染に係る薬剤投与関連

感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与

血糖コントロールに係る薬剤投与関連 インスリンの投与量の調整

術後疼痛管理関連

硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投

与量の調整

循環動態に係る薬剤投与関連

持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整

持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロール

の投与量の調整

持続点滴中の降圧剤の投与量の調整

持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与

量の調整

持続点滴中の利尿剤の投与量の調整

精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

抗けいれん剤の臨時の投与

抗精神病薬の臨時の投与

抗不安薬の臨時の投与

皮膚損傷に係る薬剤投与関連

抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したとき

のステロイド薬の局所注射及び投与量の調整

特定行為及び特定行為区分(21区分38行為)

研修

修了前

医師

Bさんを診察。

呼吸状態の変化

があれば連絡す

るよう看護師に

指示。

看護師

Bさんの血液

検査の結果や

呼吸状態の確

認。

看護師

他の場所にい

る医師に電話

等でBさんの

状態を報告。

看護師

Bさんの人工

呼吸器モード

の設定条件の

変更を実施し、

呼吸状態に異

常がないこと

を確認。

医師

Bさんのベッドまで来

て診察を行い、人工呼吸

器モードの設定条件の

変更の必要性を判断。

看護師にBさんの人工

呼吸器モードの設定条

件の変更の実施を指示。

看護師

医師に

結果を報告。

研修

修了後

医師

Bさんを診察。

予測される呼吸

状態に応じて、

手順書により人

工呼吸器モード

の設定条件の変

更を行うよう看

護師に指示。

集中治療室に入院している患者Bさんの例

(人工呼吸器モードの設定条件の変更について)

病状の範囲内

看護師

Bさんの血液検

査の結果や呼吸

状態の確認。

「Bさんの病状の

範囲」が手順書に

定められた範囲

内であるか確認。

看護師

Bさんの人工

呼吸器モード

の設定条件の

変更を実施し、

呼吸状態に異

常がないこと

を確認。

看護師

医師に

結果を報告。

特定行為